世界が注目する東京オリンピック開催まで、残りわずか5年。
「今のうちに勉強してオリンピックまでに英語が話せるようになろう!」
そう決意して、英語学習を始める人が急増しています。
きっかけは何であれ、それは英語教育に携わる私たちにとっても、大変喜ばしいことです。
しかしその反面、現代人の“忙しい”という弱みにつけ込んで、いかに早く簡単に、短期間でペラペラになれるかに焦点を当てた『まるでファストフード並のノウハウ』が世の中に出回っています。
なぜなら、「とりあえず通じる英語が話せればOK」と思っている人がほとんどだから。
日本人は英語に対する難しいという意識が強いため、相手に「とりあえず通じればいいや」という基準(レベル)になりがちで、こうしたノウハウのウケが良いわけです。
そして何より痛いのは、こうしたインスタントなノウハウを提唱している人のほとんどが、
「小難しい文法は学ぶ必要がない!」
と謳って、簡単に英語がペラペラになると学習者を錯覚させてしまうことです。
文法は“言語のルール”。このルールを無視して英語を身につけようとしている限りは、応用が効かない日常会話程度の低レベルな英語力から脱却することはできません。
しかし、もしあなたが「とりあえず通じればいい」という考えを捨てることができるなら、今まで学んできたことを活かしつつ、ビジネスの現場で使える即戦力レベルへと引き上げることが可能です。
どういうことかというと…
外国人と英語でコミュニケーションが取れる典型例は、帰国子女でしょう。
日常会話はペラペラで、どこへ行っても不自由しない。
洋画を観ても字幕なし、友だちが世界中にいて、パーティーでは一際目立つ存在。
いつかは、あんなハイレベルなコミュニケーションが取れるようになれたらなぁ。
あなたも、そんな風に彼らに憧れの念を持っているかもしれません。
しかし、彼らのようになれば、ビジネスで使える英語が身についたと言えるのでしょうか?
答えはNo。ビジネスで使える英語をマスターするには、彼らを目標にしてはいけません。
なぜなら、ノンバーバル・コミュニケーション(非言語)でも意思疎通ができてしまうから。
言語以外のコミュニケーションには、以下の要素があります。
☑顔の表情
☑身振り手振り(ジェスチャー)
☑声のトーン(高い・低い)
☑その場の雰囲気・空気
つまり、こうした要素を活用できるコミュニケーションの場では、多少単語を間違えようが、文法が間違っていようが、関係なく通じてしまう場合がほとんどなのです。
日常生活ならまだしも、これがビジネスの現場ではどうでしょう…?
インフラが整い、インターネットが発達した今となっては、スマホを使ってSNSでのやりとりも当たり前の時代になりました。
ビジネスの現場においては、ただでさえ忙しいお互いが相手の顔が見えるface to faceコミュニケーションをする時間などほとんどなく、70%以上がメールや書類など、文章でのやりとりがメインなのです。
ビジネスコミュニケーションのメインが文章である時点で、あなたがどんなに情熱を込めても、感情をむき出しにしても、文章でそれを正しく伝えることはほぼ不可能。
ましてや文法を無視して、間違えた語順で文章を書いた場合、相手にはとんでもない意味として伝わってしまうリスクさえあるのです。
わかりやすく以下に例をあげます。
【例】3年前にロンドンに行ったことがある。
I have been to London three years ago.
「~に行ったことがある」は、「生まれてから今までの人生の中で」というニュアンスが含まれており、過去から現在までを表現するので、一般的に『現在完了形』を用います。
しかし上記の例文のように、「3年前」等の「過去の出来事」であることをハッキリ示す単語が入っている時は、『過去形』を用いて表現する必要があります。
したがって、正しい英文は以下になります。
I went to London tree years ago.
【例】もし明日晴れたら、庭でバーベキューをやろう。
If it will be fine tomorrow, let’s have a BBQ in the garden.
“ If ” 節が未来のことを示す場合、常に『現在形』を使います。
正しい英文は以下のとおりです。
If it is fine tomorrow, let’s have a BBQ in the garden.
【例】外国人は日本のマンガやアニメに興味がある。
Foreign people are interesting in Japanese manga and anime.
interesting/interested, exciting/excited 等、<ing>形か<ed>形で迷う時、
刺激を与える方が<ing>形、刺激を受ける方は<ed>形と覚えます。
ここでは外国人はマンガやアニメから刺激を受けるので<ed>形を用います。
上記の例ではこの違いがわからなかったがために、「外国人は面白い、日本語のマンガとアニメ。」という意味として伝わってしまいます。
さて、あなたは全ての間違いに気付けましたか?
文法を理解していない人は、こうした間違いを平気で犯しています。
英語初心者に限らず、英会話に自信のある中級以上の人でさえも…
もうおわかりでしょう。
英語で会話ができるだけでは、ビジネスの現場においては戦力外だということ。
想いを正しく伝えるためには、言語のルール(文法)は不可欠であるということ。
「でも、どうしたら使える文法が身につくのか、よくわからないのですが…」
文法は難しいと思っている人にとっては、そう感じているかもしれませんね。
とは言え、難しく感じてしまうのは、旧来のやり方しか知らないからです。
“正しく伝わることを意識した文法”に切り替えること。
これだけで使える文法を身につけることは、そんなに難しくはありません。
具体的な話をすると…
本当に使える文法をマスターするには、ここが最重要ポイントです。
そもそも、学生時代に散々やらされた文法。
なぜ大人になって正しく活用できないのか?
それは、話したり書いたりをする『使うための文法』という教え方ではないから。
文学では文法は「文章を読み解く・理解するためのもの」という位置づけになっています。
グラマー・トランスレーション(Grammar Translation Method)と言って、元々はギリシャ語やラテン語の古典を読み解く目的として使われてきた方法なのです。
『読み解く・理解する』=『インプット前提』です。
つまり、従来の文法は『アウトプット』を前提とした練習を全くしていないのです。
これでは、文法が本当の意味で、活用できるようにならないのは当然のこと。
アウトプットが前提になければ、インプットをしてもほぼ身になりません。
私達は、のどが渇いたら「水を飲む」という前提で、コップに水を注ぎます。
同様に、この文法の日セミナーでは “正しく伝えること” を前提とした英文法を公開します。
- 日本人だけが間違いやすい文法ミスの決定版!
- 話すための文法とライティング用の文法、その決定的な違いとは?
- 外国人に通じる英語的発想法とは?
- 知識としての文法から“使える文法”への変換方法
- 英文のしくみを理解して“英語でイメージ”を作る秘訣
- 日本語から英語への直訳を防ぐ方法
- 「過去形」と「現在完了形」の使い分けのコツ
- 仮定法で細かな感情を表現するテクニック
- 日本人は超苦手!不自然な文章を防ぐ冠詞の使い分けポイントとは?
※質疑応答の時間も設けます。文法に関することは、何でもご質問ください。
共 済 | ENGLISHBOX、(一社)全国外国語教育振興協会 |
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後 援 | 公益財団法人 日本英語検定協会 |
協 賛 | The Japan Times ST、ケンブリッジ大学出版局、株式会社 三修社、有限会社 AKブックス |
講 師 | ENGLISHBOX代表 福島範昌(Noriaki Fukushima) |
日 時 | 6月27(土)17:00~19:00 |
会 場 | ENGLISHBOX 静岡県静岡市葵区伝馬町18-8アミイチビル4F |
定 員 | 24名 ※先着順となります。お早めにお申し込みください。 |
参加費 | 一般:2500円 → お知り合いの紹介でお1人様1,500円で参加可能! SGC会員:1,000円(SGC会員の紹介者も1,000円で参加可) |
特 典 | 参加者の中から抽選で文法に関する書籍をプレゼント! |
懇親会 | セミナー終了後の19:30~21:30まで、懇親会を予定しています。(参加費:3,000円/一人) |
「文法なんて気にしない。英語は通じさえすれば良い!」
もし、ここまでお読みになってもそう感じるのであれば、残念ながらお役に立てません。
このセミナーに参加することは、あなたにとって無駄な時間になるでしょう。
「私は自分の想いが相手へ正確に伝わり、しかも仕事でも使える英語を身につけたい!」
そう思ったのであれば、是非このセミナーにご参加ください。
ビジネスでも通用する英語を目指していきましょう。
想像以上に、本物の英語力を体感することをお約束いたします。