コミュニケーション

日常会話にある程度自信がついてきたら、外国人と交流するにしても、表面的な会話に物足りなく感じ始めます。そしてもっともっと英語力をアップして、以下のことができるようになりたいと願う人が出てきます。

「外国人ともっと深い話ができるようになりたい」
「外国人と対等に話ができる」
「自分の考えをきちんと表現できるようになりたい」
「英語を使って仕事ができるようになりたい」
「日本文化を外国人に紹介したい」

しかしこのような英語力を身につけることは困難です。外国人と会話を付き合ったとしても、なかなかこうした英語力は身につきません。ENGLISHBOXには、このような悩みを抱えた方がよく無料カウンセリングに見えます。上のレベルを目指すには、科学的なトレーニングが必要です。

具体的な6つのトレーニング法

ENGLISHBOXでは次のような具体的な6つのトレーニングで、短期間にレベルアップを図っています。

1.フレーズリーディング・トレーニング

同時通訳方式で、まとまった英語の文章を日本語に訳さず、そのまま理解するトレーニングです。英文は1度しか読まなくても、内容が頭の中にイメージとして出てくるようになります。英語のリズムで、大勢の人の前でプレゼンテーションしているつもりで行ないます。

2.リポーティング・トレーニング

英語の文章を読んだ後、その内容を相手にわかりやすく伝えるトレーニングです。2ステップで行ないます。まず、外国人の10歳の子供にもわかるように、相手の知識や英語力にあった表現や例を使って伝えるトレーニングをします。次に外国人の大人をイメージして難しい単語や表現を使って行ないます。

3.コメントをするトレーニング

英語の文章を批判的に読んで、その内容についてコメントするトレーニングです。6つのコメントパターンをマスターすると、大抵のことについてコメントできるようになります。

4.英語で議論を展開するトレーニング

一つのテーマから始まって、関連する他のテーマへと議論を展開するトレーニングです。慣れてくれば、15分ぐらい議論が続けられるようになります。

5.日本文化を紹介するトレーニング

 日本文化を外国人に紹介するトレーニングです。たとえば仏教と神道の違い、茶道の歴史とその精神、日本の城の種類、正月の過ごし方など、日本文化や日本人の風俗・習慣について英語でわかりやすく発表するトレーニングです。

6.語彙力&知識アップのためのトレーニング

英字新聞記事を活用したトレーニングを行います。記事の中でも「社説」や「論説」がお勧めです。上級レベルの英語力には社会・経済・政治・外交・環境問題など様々な分野の背景知識が要求されるからです。記事を読んだ後、内容についてメモを作成します。

次にメモから「英語でプレゼン」するトレーニングを行います。国際会議で発表している自分の姿をイメージしましょう。さらにコメント・トレーニングと、議論を発展させるトレーニングを追加すれば、英語での議論に自信を持って、積極的に参加できます。

それではリポーティング・トレーニングの実例を紹介しましょう。

Passage

【The London Subway System】
The London subway system was opened in 1863, and it was the world’s first subway. It is also one of the largest subway systems in the world with over 270 stations. The subway runs more than 400 kilometers in total.
The long narrow tunnels are round, and so the subway system is often called “the tube.” The trains run so deep that the passengers use escalators or sometimes elevators to get to and from the platforms. During the morning rush hour, about five hundred thousand people use the tube in central London. The tube is very important for Londoners and tourists, so it is the heart of London’s transportation. (109 words)

STEP1:読みながら情報を整理する

文章の構成全体像具体的な説明まとめを頭に入れ、ストーリーを追いながら情報を整理する。

The London subway system was opened in 1863, and it was the world’s first subway. から、ロンドンの地下鉄紹介のパッセージであると見当がつく。

Topic Sentenceに続く英文にはロンドンの地下鉄の特徴などが含まれているはず、と予測する。
この英語の文章はロンドンの地下鉄の歴史の紹介から始まっているので、まとめとしては、今はどうなっているか、今後はどうなるかという情報で締めくくられるはず。

情報を大まかに整理すると次のようになる

「ロンドンの地下鉄は1863年開通。世界初でしかも最大」

どれくらい大きい?(HOW BIG?)
「270以上の駅」
「全長400km以上」
「ニックネームは “the tube”」

その理由(WHY THIS NICKNAME?)
「電車の走るトンネルが丸くて細い」

他の特徴は?(OTHER INFO)
「地上とホームをエレベーター、エスカレーターで結ぶ」
「朝のラッシュアワーだけで50万人が利用」

まとめ
「ロンドンの地下鉄は市民や観光客にとって大事な交通機関」

STEP2:小学生でもわかる「ひらがな日本語」で伝える

ロンドンのトンネル
ロンドンの地下鉄は世界で一番古い地下鉄。今から150年以上も前の1863年にオープンしたそうです。日本はまだ江戸時代で、明治維新は5年後に起きます。しかも世界最大の地下鉄で、駅の数も270以上で、全長は400kmもあります。

ところで、東京には地下鉄の駅がどれくらいあるか知っていますか?正解は179駅です。すべての線の長さの合計は195kmです。ロンドンの地下鉄の大きさがわかりますね。

ロンドンの地下鉄には、「チューブ」というニックネームがあります。なぜそんな名前がついたかって?地下鉄の電車は地下のトンネルを走っていますよね。トンネルが丸くて細く、しかも長かったので、ロンドンの人々にとって、タイヤのチューブのように見えたのでしょう。それが「チューブ」というニックネームがついた理由だと思います。

ロンドンの地下鉄のホームは、地下の深いところにあります。お客さんは地下鉄に乗る時、エレベーターやエスカレーターを使うそうです。日本でもエレベーターは、特別なとき以外は使いませんね。

朝のラッシュアワーの時は、およそ50万人の人がロンドンの地下鉄を利用するそうです。夕方のラッシュアワーと他の時間帯も合わせると、毎日150万人ぐらいのお客さんが利用している計算です。ロンドンにはバスやタクシー、電車などいろいろな交通機関もあります。でも地下鉄はその中でも中心的な役割を果たしているのです。

STEP3:「ひらがな英語」でリポーティングする

STEP2でひらがなを多く使ったように、なるべくやさしい英語で情報を伝えるます。このような英語を「ひらがな英語」と呼んでいます。決して日本語から英語にきちんと訳そうとしてはいけません。

では、どうすれば良いのか?以下に3つのアドバイスをご紹介します。

アドバイス➊

「ロンドンの地下鉄が開通したのが1853年」と伝えるだけでなく、「日本では江戸時代で、日本が近代化を開始した明治維新はそれから5年後のことである」と伝えと、相手の興味を引き、さらに会話を発展させることができます。日本の年号と比較すると歴史の知識が自然に身につくようになり、外国人に日本の文化を紹介するときにも役立ちます。

アドバイス➋

ロンドンの地下鉄の規模をわかりやすく伝えるために東京の地下鉄と比較しました。聞き手が知っていると思われることを引き合いに出すと、聞いていて理解しやすくなります。

アドバイス➌

原文には朝のラッシュアワーの乗客者数しか提示されてないが、一日の乗客者数を大雑把に計算して提示しました。

Step2の内容を「ひらがな英語」で伝えると次のようになります。

Sample Reporting

Did you know that the London subway is the oldest subway system in the world? It was opened in 1863, which was over 150 years ago. In Japan, it was still the Edo period. The Meiji Restoration took place five years later in 1868. The London subway is the largest in the world as well. It has over 270 stations, and in total, it covers the distance of over 400km.

By the way, can you guess how many subway stations there are in Tokyo? Actually, there are 179 stations. If you add up all the lines, such as the Marunouchi Line, Ginza Line, etc., the Tokyo subway system covers about 200 km. Now, you can imagine how big the London subway is.

The London subway has a unique nickname. It is called “the Tube.” You may wonder why it has this nickname. As you know, subway trains run deep underground. Probably, the Londoners who saw the subway for the first time thought that a small, round and long tunnel looked like a tube. Another unique point about London subway is that platforms are very deep underground. So, passengers must use escalators or even elevators to get to the platforms. Of course, we also sometimes use escalators to take subway trains in Japan. But we seldom use elevators, do we?

During the morning rush hour alone, about 500,000 passengers use London subway trains. It means over 1,500,000 people use the London subway in a single day. Of course, there are buses, trains or taxis in London. But the London subway plays a central role among all the public transportation systems. Many international tourists as well as Londoners depend on subway trains to move around in London. (286 words)

ここで紹介したリポーティング・トレーニングは、プレゼンテーション能力開発にも直結しています。最初に紹介した5つのトレーニングが終わったら、いよいよ上級を目指したトレーニングを行います。